■もう少し居たくなる場所
日比谷公園ガーデニングショー2022「おもてなしガーデン」
作庭者:一般社団法人 日本造園組合連合会 東京都支部

2020年以降、新型コロナウイルス感染症対策で様々な場で活動が制限され、毎年の恒例行事だった東京都支部の造園コンクールも開催中止せざるをえなくなりました。2022年に日比谷公園ガーデニングショーが3年ぶりに開催されましたが、イベントを開催するエリアをフェンスで仕切るなど、規模が大幅に縮小されることとなりました。東京都支部では、楡の木広場入り口にガーデン意匠の装飾を行い、来場者を迎えました。
コンセプト
「もう少し居たくなる場所」をコンセプトに、来場者のガーデニングショーに対する期待感、高揚感を引き出すような立体的な庭に仕立てました。また、開催テーマ「つなげよう! 花と緑の力で」に則したガーデンを心掛けました。
デザインポリシー
- 人が介在する庭、現実的なガーデンとする(住宅の庭を意識)。
- 地面から現れた芝生の築山をイメージ(芝生広場との関連性)。
- 芝生広場を望むデッキを作る(作品の添景としての効果も期待)。
- デッキに至る板石の階段と石海で立体感と陰影を作る。
- エンターテイメントを意識した面白さを盛り込む。
- 技巧過多でなく、シンプルな表現にする。
東京都支部造園コンクールは、東京都支部の組合員が技術を競う大会です。2009年の開始から毎年、日比谷公園ガーデニングショー内で開催してきました。一般来場者の方々に様々なデザインの庭を楽しんでいただき、庭づくりを身近に感じてもらう機会となっております。